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Ubuntuのパッケージ管理システム

Ubuntuに限らずLinuxには「パッケージ管理システム」が存在します。

 

通常新しいソフトウェアをインストールしようと思ったら

  1. 本家(とはかぎりませんが)サイトからソースファイルをダウンロード
  2. ダウンロードしたファイルをコンパイルする
  3. 「make」コマンドでインストール

といった手順を踏んで行います。

 

実際に安定して稼動させるためにはそれ以外にも必要なライブラリを取得したり、他のソフトとの関連性を考慮したり、といった複雑な作業も欠かせません。

 

この方法の最大のメリットは、本家が行ったアップデートに対してすぐ対応を行うことができるということがあげられます。

 

セキュリティ的には大変重要なことであると重々承知の上ではありますが、この複雑な過程を素人の自分が一からやるのはとても困難だと感じています。

(作業的にも、安定稼動のためにも、その他諸々考え合わせた結果です)

 

そこで登場するのが「パッケージ管理システム」という存在です。

 

これは各ディストリビューションの技術者達が検証を重ね、他のソフトとの依存関係や必要なライブラリその他ファイルなどを全て取りまとめてコンパイルまでしてある状態のファイルを配布してくれる、大変ありがたい仕組みなのです。

 

作成されたパッケージは「リポジトリ」とよばれるファイルの貯蔵場所に眠っており、そこから該当するファイルを引っ張ってきて使用するという流れになります。

 

更に、各ディストリビューションの公式リポジトリ以外にもPPA(Personal Package Archives)という有志の手によるパッケージも存在しています。

 

モノによりますが、公式では未対応のバージョンに対してのパッケージングも行われている場合があり、あると便利なので頭の片隅にでも置いておいて下さい。

近いうちに使うときが来るかと思います。

 

さて、ここではそんなパッケージ管理システムの使用法をざっくりとまとめておきます。

コマンドの入力画面を開いて、以下のコマンドを使用します。

 

・apt-get update

 システム内のパッケージを最新の状態に更新します。

何をするにもまずはこの作業を最初に行うことで、現時点の最新パッケージを取得しておきましょう。

 

・apt-get upgrade

ダウンロードしたパッケージを現行のシステムに適用するコマンドです。

上記のapt-get update後に行うことでOSのアップデートを行うことができるほか、インストール済みソフトの更新が含まれていればそれも一緒に行ってくれます。

※アップデートしたくないソフトがある場合、それなりの対処をしておかないと勝手に更新されてしまうという面もあります。が、いきなりそんな高度な技を使うこともあまりないでしょうからいずれご説明します。

 

・apt-get install パッケージ名(例・・・apt-get install apache2 など)

ソフトウェアのインストールを行います。

例のように入力すると「Apache2」のインストールを行うことになります。

このコマンド一発で使用するライブラリや関連するソフトとの依存関係を調べて、現時点で必要なものを纏めてインストールすることができます。

・apt-get remove パッケージ名(例・・・apt-get remove apache2 など)

導入済みのパッケージ(例の場合だとApache2)を削除します。

・apt-cache search パッケージ名

現在のパッケージ一覧の中から「パッケージ名」に該当するものを探します。

よく使用するものを幾つか取り上げましたが、まだ他にもあるようです。

今後使用するときに補足していきます。

 

このようなシンプルなコマンドを使って自分が望むファイルを随時追加していくことのできるパッケージ管理システム、使わない手はないと思います。

 

これからこの手法を使って少しずつソフトの導入と設定を行って自宅サーバを作成して行きましょう。

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