前回までの内容を土台にしてEmacs上でPHPの開発環境を構築してみたいと思います。
PHP Modeのインストールと設定
まずはソースコードの色分けやインデントなどのサポートを行ってくれるモードであるPHPモードを導入します。
導入前と導入後で同じソースを比べて見ます。まずは導入前。
ファイルを開くのに使用されているのはFundamentalモードのようですね。ちなみに導入後はこのようになります。
PHPモードが適用されていることが下のほうを見ると分かるかと思います。ソースもカラフルになりました♪
それでは忘れないうちにインストール手順を。早速Emacsを起動してauto-install-batchを用いてインストールしましょう。
M-x auto-install-from-url URLを入力する必要があるので以下のとおり入力してEnter http://php-mode.svn.sourceforge.net/svnroot/php-mode/tags/php-mode-1.5.0/php-mode.el
例によってバイトコンパイル(C-c C-c)を挟んでインストールが完了したらinit.elに以下を追記します。
; php-mode (require 'php-mode) (setq php-mode-force-pear t) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.php$" . php-mode))
これで上の画像のようなPHPモードが導入できます。
php-completionの導入
続いては入力中の文字列補完を行ってくれるという「php-completion」を導入します。
こちらはAnythingやACのインターフェースを活用しつつPHPの開発をサポートしてくれるという代物。
こちらはauto-install-batchで一括処理できますのでそのように。
C-c C-cにてバイトコンパイルを数回はさんでインストールが完了したらinit.elに
php-mode-hook (add-hook 'php-mode-hook (lambda () (require 'php-completion) (php-completion-mode t) (define-key php-mode-map (kbd "C-o") 'phpcmp-complete) ;php-completionの補完実行キーバインドの設定 (make-local-variable 'ac-sources) (setq ac-sources '( ac-source-words-in-same-mode-buffers ac-source-php-completion ac-source-filename ))))
と追記します。
Emacsを再起動してPHPファイルを作成、カタカタと入力していくと…
なんと入力しかけの文字に対する候補が一覧表示されました!
PHP開発環境とまとめ
環境と呼べるほどのものかどうか正直分からないのですが、現状についてまとめておきますね。
- php-modeを導入することで、PHPファイルの編集時にインデント調整やソースの色分けを行ってくれる
- php-completionを導入すれば入力中の文字に対する補完を行ってくれる
という具合に簡易的ではあれどもIDE的な使い方ができるようになってきました。
もちろん環境があればソースが書けるというわけではないですが、やっぱり自分で作った環境となるとやる気も出ますよね♪
これを使ってしばらくPHPを使ったプログラムの勉強を進めたいところであります。