IMAPサーバの役割をおさらい
簡単にIMAPサーバのお仕事を確認しておくと「SMTPサーバとメールクライアントの間を取り持つ」というところでしょうか。
その中で「ディレクトリ構造も含めてサーバでメッセージを保存」することで「どの端末からみても同じメッセージを確認できる」機能を実装、更に「必要であればローカルにダウンロードして保管することも可能」といった機能も付いてきます。
それでは早速IMAPサーバの構築を進めていきましょう。
Dovecotのインストールと設定
以下のコマンドでインストールを行います。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install dovecot-core dovecot-imapd
インストールが完了したら設定へ。しかし設定ファイルが以前に比べて増えました。というか外部ファイルのIncludeが増えたのかな?よくわかりませんが。
ではメインのファイルから。
$ sudo vi /etc/dovecot/dovecot.conf 30行目を変更(IPv6を使用しない前提です) listen = * 「:wq」で保存
意外と構うところが少なかったですね。次いきましょう。
$ sudo vi /etc/dovecot/conf.d/10-auth.conf 10行目をコメント解除して追記(プレーンテキスト認証を有効化) disable_plaintext_auth = no 100行目に追記 auth_mechanisms = plain login 「:wq」で保存
どんどんいきましょう。
$ sudo vi /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf 30行目を変更(Maildir形式を使用) mail_location = maildir:~Maildir 「:wq」で保存
まだまだあります。
$ sudo vi /etc/dovecot/conf.d/10-master.conf 96~98行目をコメント解除して追記(Postfixを動作させるユーザ設定?) unix_listener /var/spool/postfix/private/auth { mode = 0666 user = postfix group = postfix } 「:wq」で保存
次が最後です。もう一息!
$ sudo vi /etc/dovecot/conf.d/10-ssl.conf 6行目をコメント解除して変更(ひとまずsslを使用しない) ssl = no 12・13行目をコメント化 #ssl_cert = </etc/dovecot/dovecot.pem #ssl_key = </etc/dovecot/private/dovecot.pem 「:wq」で保存
はい、やっと終わりました。設定ファイルが多いとどれを編集しているか分かりにくくてイヤなもんですね。
ではDovecotを起動してみましょう。
$ sudo initctl start dovecot
入力の誤りなどがなければ無事起動するはずです。
これでSMTPサーバからメッセージを取り出す環境が出来上がりました。
サーバを壊す前に使用していたクライアントから接続すると受信メッセージを読むことができました。それも山ほど。
まあ、壊れてから2週間以上たってようやくメールサーバが直ったんですからそれも当然かと思いますが。。。
まとめ
さてさて、SMTPサーバとIMAPサーバが構築できたのでこれで
- 外部とのメール送受信
- メールクライアントによるメールの操作
ができるように・・・じつはなってないんですTT
クライアントでの受信は可能なんですがメールの送信が全くできない状態となっています。
なにがいけないかと言うと自分の場合、使用しているプロバイダの関係で25番ポートを利用したメールの送受信ができません。よくいうOP25B(Outbound Oort25 Blocking)というヤツです。
というわけで今度はOP25B対策を打つ必要がありますので、次回はその辺りを纏めたいと思います。