前回に引き続きUbuntuのインストールを進めます。
ここまでMDデバイスの作成まで行いました。
パーティションの確認画面にRAID1 デバイス ~ と表示され容量などが確認できたらデバイスの作成までできています。
(コチラに画面のスクリーンショットがありますのでどうぞ)
それではここからLVMの設定へと入っていきます。
※LVMについてはコチラで軽く触れていますので詳細は割愛します。
まず「論理ボリュームマネージャの設定」 → 「はい」と進みます。
すると
- 未使用の物理ボリューム:0
- 利用中の物理ボリューム:0
- ボリュームグループ:0
- 論理ボリューム:0
と表示され、その下に
- 設定の詳細表示
- ボリュームグループの作成
- 完了
の選択肢がでるかと思いますので「ボリュームグループの作成」を選択します。
ボリュームグループ名を指定する画面が表示されたら「VG00」とでも入力しましょう。
※VG00・・・Volume Group の00番 位の意味です。深く考えないようにしましょうw
続いてVGに使用するデバイスを選択する画面が表示されますので「/dev/md0」の行を選んでスペースキーで*を付けてEnterキーを押し、「はい」を押してボリュームグループを作成します。
これで
- 未使用の物理ボリューム:0
- 利用中の物理ボリューム:1
- ボリュームグループ:1
- 論理ボリューム:0
と表示が変わるはずですので、ここから論理ボリューム(Logical Volume)の切り出しへ移ります。
どのボリュームグループ上に作成するか求められるので先ほど作成した「VG00」を選択します。
切り出す論理ボリュームですが、
- LV00:「boot」用に200MB
- LV01:スワップ用に2GB
- LV02:「/」(ルートパーティション)で残り全て
という風にしました。
軽く説明しておきましょう。
「boot」を別パーティションにしたのは昔からよくやっていた方法だそうで、ディスクが大容量化したときに同一パーティション内でbootを作成すると起動しないことがあったのだとか。
それを回避するためにRAIDの有無に関わらず200MB程度の別パーティションにする事で問題を回避してきたのだそうです。
スワップ領域はWindowsでいう仮想メモリと同じで、実際のメモリが容量オーバーしそうになったときにその一部を退避させる領域で、用途が異なるため別パーティションで作成しています。
最後のルートパーティションですが、用途と使用量がある程度見込めている場合更に/homeなども別パーティションとする方法もあります。ここでは実質初めてのサーバ構築でディスクの使用率など予測も立てられない状態の為 / 以下を全て同一パーティションにしています。
さて、上記のようにして切り出した論理ボリュームに対して、実際どこに何をマウントするかを設定しましょう。
先ほど作成した論理ボリュームをそれぞれ選択して
- LV00に「/boot」をext4形式で。
- LV01にスワップ領域を。
- LV02に「/」をext4形式で。
とそれぞれ設定したらいよいよ「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」を選択するとインストール作業が先へ進んでいきます。
「メールの設定」というのが途中で表示されますが、ここはデフォルトのままでよいでしょう。
そのまま「続ける」を選択します。
ユーザ名とパスワード名に関してはお好みで設定します。
Ubuntuはデフォルトではroot(スーパーユーザ)でのログインができない設定になっていますので、今後作業を行う際に使用するユーザとなります。よってパスワードは容易に推測されるようなものは避けたほうが望ましいかと思われます。
かと言って設定したパスワードを忘れたりすることのないよう十分注意して管理して下さい。
ホームディレクトリの暗号化については、自分は「しない」を選びました。
セキュリティを考えるなら暗号化したほうがよいのでしょうが、素人の自分がすると何かあった時困る気がしたという程度ですが、今回は見送りです。
プロキシの設定も自分は導入していないため空白のまま「続ける」を選択。
言語サポートは「はい」を選んでダウンロードしました。
あとはCDが吐き出されるまでひたすら待ち続けます。
吐き出されたら再起動を実行する旨表示されるので指示に従ってマシンを再起動しましょう。
あとはUbuntuが無事起動することを祈るのみ・・・
起動したら先ほど作成したユーザとパスワードでログインして確認してみましょう。
RAIDとLVMを使用したということで通常と比べたらかなり複雑な手順となりましたが、普通にインストールするのであればもっと簡単な手順ですむと思います。
しかもAlternate版でなくてもインストールできるためもっとグラフィックが見やすくわかりやすい画面でインストールできると思いますので、普通にやりたい方はそちらの手順でもよいかと・・・。