Emacs Lispでemacs24の設定を行えるようにする
プログラミング言語の「Lisp」の方言でEmacsの編集機能をカスタマイズできる言語が「Emacs Lisp」です。
端末にて
apt-get update apt-get install emacs24-el
と入力すると即座にインストールすることができます。(emacs24がインストール済みだとしての話です)
emacs-mozcを導入して日本語化する
「mozc」というのはGoogleがオープンソースとして公開している日本語入力システムの名称ということです。
このmozcのemacs版をインストールします。
apt-get install emacs-mozc
Emacsの初期設定ファイル「init.el」を編集
Emacsの設定ディレクトリは「.emacs.d」で、Emacsを起動したことがあるユーザの$HOME(ホームディレクトリ)に作成されます。
※頭に「.」がつくディレクトリは隠しディレクトリなので、表示させるなら
dir -a /$HOME/
のように-aオプションを使ってdirコマンドを動かすと確認できます。
この「.emacs.d」以下に各種設定ファイルを配置することが推奨とされているので以下、素直に従うことにします。
ん?ということはユーザ毎に設定を変えることができるってこと?調べてみないと判りませんが。
自分の場合.emacs.dは見つかりましたがinit.elはありませんでしたので作成し、まずは日本語化の設定を記述します。
vi /$HOME/.emacs.d/init.el ↓以下記述 (require 'mozc) (set-language-environment "Japanese") (setq default-input-method "japanese-mozc") (prefer-coding-system 'utf-8) 「esc」押下後「:wq」で保存
日本語入力ができるか確認する
それではEmacsを起動して日本語でファイルを作成できるか試してみてみます。
Emacsの操作を行う際によく見かける「C-x」や「M-f」といった表記がありまして
- C-○・・・Ctrlキーを押しながら○を押下
- M-○・・・Escキーを押したあと○を押下
を意味しています。この先ちょこちょこ出てきそうなので都度覚えないといけないですね。
Emacsを起動する emacs ↓C-x C-fを押下後、「test.txt」を新規作成する Find file: ~/test.txt C-\で日本語入力に切り替える 「mozc.el: Starting mozc-helper-process...done」と表示されればOK! あとは日本語入力を満喫してください
入力したファイルの保存は「C-x C-s」にて行います。保存したら「C-x C-c」にてEmacsを終了させてviエディタで確認してみましょう。
まとめ
さてさて、日本語入力を可能にするだけのはずでしたが結構手間取りました。
今回の作業を纏めておくと
- Emacs-Lisp(emacs24-el)をインストールしてLsipを使ったカスタマイズを実施
- emacs-mozcをインストールして日本語化対応を行う
- 設定ファイルは$HOME/.emacs.d/init.elに記述していく
- Emacs起動後はC-○(Ctrl+○)やM-○(Alt+○)でファイルを操作する
といったところでしょうか。
今までviエディタしか使用してこなかった筆者にとって正直Emacsは敷居が高いように感じています。
コマンドの種類も沢山あるようですし、Lispをある程度理解できれば相当自由にカスタマイズできそうなEmacs。
本気で使い倒せばプログラムの開発環境としても使えてしまうというパワフルさ、是非とも自分の味方につけたいものですな。