Ubuntu15.10とRedmine
Redmineと言えばRuby on Railsで構築されているというプロジェクトマネジメント向けツール。
Webサーバとデータベースを導入することを前提に、Ruby on Railsが動く環境があれば導入できて外部からの接続も可能というすぐれもの。無料で高機能というのも惹かれます。
PMの勉強に使える上にサーバに入れて公開できれば何かの役に立つのでは?と思いチャレンジしてみることにしました。
が、自分のサーバ(Ubuntu14.04)上でぶっつけにて試したら思ったとおりに動かなかったためまずはローカルのUbuntu15.10にインストールしてみて上手くいったらサーバへ再導入したい考えです。
では早速インストール作業へ入ります。
Redmineのインストール
Webサーバとデータベースの導入
Redmineを動かすにはWebサーバとデータベースが必要という話。
導入済みの方は読み飛ばして頂いて結構です。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install apache2 libapache2-mod-passenger
自分の場合Apache2は導入済みでしたがlibapache2-mod-passengerは未導入だったためこちらのみインストール。
ちなみにPassengerはApache2上でRailsを動かすためのモジュールという話。
続いてMySQLをインストールします。
$ sudo apt-get install mysql-server mysql-client
MySQLで使用するrootユーザ(OSのrootではないので念のため)に対するパスワードを設定しておきます。
Redmineのインストール
いよいよRedmineのインストールです。
$ sudo apt-get install redmine redmine-mysql
dconfig-commonを使用しますか?みたいなことを聞かれます。データベースをイチから設定してRedmine用に構築できる方はNo!と突っぱねてもよいのでしょうが自分には不可能なので素直に従ってYesを選択します。
続いて使用するデータベースについてMySQL、PostgreSQL、SQLiteのどれを使用する?と聞かれますのでここはMySQLを選択しましょう。
最後にRedmineがMySQLデータベースを使用するためのユーザに対するパスワードを設定すればOK。
sites-available以下の設定
Redmineは「/usr/share/redmine/public」に実体が置かれているということ。このディレクトリをApache上で公開することにより外部から接続できるようにしていきます。
↓Apache2のサイト設定を行うディレクトリへ移動 $ cd /etc/apache2/sites-available ↓デフォルトの設定ファイルを別名でコピー $ cp 000-default.conf redmine.conf $ vi redmine.conf ↓以下修正 ServerName redmine DocumentRoot /usr/share/redmine/public
Passengerの設定
上記のとおりPassengerはRailsをApache2上で動かすためのモジュール。以下のとおり修正。
$ sudo vi /etc/apache2/mods-available/passenger.conf ↓</IfModule>の上の行に追記 PassengerDefaultUser www-data
Bundlerのインストール
BundlerはRails関連のパッケージを管理するツール。これを入れておくと後の管理が楽そうなので導入しておきます。
↓Bundlerのインストール $ gem install bundler ↓redmineのインストールディレクトリへ移動して必要なパッケージを導入 $ cd /usr/share/redmine/public $ chmod 777 /usr/share/redmine $ bundle install --without develpment test rmagick postgresql sqlite $ chmod 755 /usr/share/redmine
サイトの有効化とApacheの再起動、接続テスト
$ a2ensite redmine $ /etc/init.d/apache2 restart
上記コマンドでサイトを有効化してApache2を再起動します。
ブラウザにて「localhost/redmine」とアドレスバーに入力してRedmineにつながればOK。