Anythingとは
Emacs Lispの一つで入力した文字に対する候補をなんでも(=anythingというわけですね)表示してくれ、そこから該当するものを選択できるというフレームワークです。
画面としてはこんな感じです。
それではインストールを行ってみます。
anythingのインストールと設定
まずはインストールから
以前設定を行った「auto-install」を使用すると手早くインストールを実施できます。Emacsを起動しまして
M-x auto-install-batch
と入力して「anything」を選択します。(カーソルの↓を押していくと現れるはず)
Lispのダウンロードが始まり、途中で「Type C-c C-c to continue」と表示されますので指示に従いましょう。
どうやらダウンロードしたファイルを随時バイトコンパイルしましょう、ということみたいですね。
10回ぐらいC-c C-cを繰り返して「Installation is completed」と表示されれば完了です。
設定を行う
Emacsの起動時にAnythingが有効になるようinit.elに以下を追記しましょう。
(require 'anything) (require 'anything-startup) (require 'anything-config)
例えばですが、この状態でEmacsを起動して「M-x」を入力するとauto-installなど続けて入力できる候補がずら~と表示されます。
コマンドを全て入力しなくても途中で該当するものが見つかれば選択して使用できるというスグレモノなのです。
さらに、過去に入力したファイルを開く場合などに「M-x anything」と入力すればよいのですがこれを一発で呼び出せるようキーバインドを割り当てることにします。自分は「C-l」としてみました。
init.elを開いて
(define-key global-map (kbd "C-l") 'anything)
これで「M-x anything」なんて入力しなくてもキーボードから一発で呼び出せてとっても便利。
まとめと今後
このようにEmacs上での全ての動作に対して候補の補完を行ってくれる「Anything」。
ここではインストールから設定までをざっくり纏めておきたいと思います。
- auto-install.elを使うことで必要なものを一通りまとめてインストール実行
- init.elに必要な情報を追記して自動起動するように
- キーバインドを割り当てて簡単に呼び出せれば更に便利に
といったところです。
まだまだいろいろなことができそうな雰囲気を醸し出しているAnythingですが、今のところ不満も感じていない(というかそこまで使いこなせていないだけ)のでまずはこのまま使ってみることにします。